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16.電気けいれん療法

はじめの治療が始まった。

重度の鬱に効果があると言われている
m-ECT(修正型電気けいれん療法)

「電気ショック療法」などとも呼ばれていて
頭のこめかみ辺りから通電して脳に刺激を与え治療するというもの。

実は私は何度もネットで検索して賛否両論の治療であることは把握していた。

そして、その衝撃的な治療の響きとは違い、安全な治療であることも理解していた。
一週間に2回程治療が受けられ、それを1クールとし
5クールで一旦様子を見ましょうということになった。

治療には全身麻酔と筋弛緩剤の投与が行われるそうだ。

母くらいの重度の鬱の患者には劇的な効果が得られると
ネットで経験者の体験が載っていたり、医師も80パーセント以上の確率で改善に向かうと説明してくれた。
しかし治療後の再発率も高いようだ。

副作用としては、通電による記憶障害
しかし、その記憶障害は一過性のもので時間がたつと戻るらしい。

家族の期待は高かった。ようやくたどり着いた母の鬱の治療
最初の治療から、こんなに希望が持てるとは思わなかった。

何回目かのm-ECTの後に母の病室に向かうと
母はリハビリから戻ったところだった。
この治療のおかげで、リハビリまでできるようになったのかと驚いた。

しかし、看護師が病室から去って
2人きりになると、私に矢継ぎに質問をしてくる。

「ここは何という病院なの?」
「父が知っている病院なの?」
「近所や親戚はお見舞いに来たの?」(来たら困るということらしい)
丁寧に質問の一つ一つに答えるが
ずっと無表情の冷たい母の目つきに耐えられず、私は窓の外ばかり見ていた。

次のお見舞いの時も、父や妹が見舞っても
毎回、同じ質問の繰り返し
これが記憶障害というものらしい

母本人は、自分の記憶が曖昧なことに相当なストレスを感じている。

本来の母の性格は、真面目で几帳面、そして、どんな時も冷静で穏やか
私は幼いころから、怒られた記憶がほとんどない程、優しい母だった。

そんな母の優しい笑顔が戻るのは簡単な事ではないらしい。
結局、この画期的な治療法を以ても母の鬱には効果が現れなかった。

そして、この次に母を見舞った私は
母に会うのが怖くなってしまい、しばらくの間、面会に行く事が出来なくなった。

(その事件は、次の記事にて)
                              NEXT PAGE→17.母との面会が怖い


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Posted bywaga

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